ども、カケルです。
国語って、なかなか家で取り組みにくい教科ですよね。
漢字とかは朝勉強としてやるご家庭は多いと思いますが、長文読解のほうは「何をやれば良いのか分からないし…」となってしまって手が付けられていないというご家庭も多いんじゃないかなと。
ということで今回は、偏差値別に幅広く「国語の勉強法」をまとめてみました。
・どの偏差値だとどんな問題を抱えやすいのか?
・それぞれの問題にどのように対応すればよいのか?
といったことを解説しているので、是非読んでいただき、お子さんのレベルに合った勉強法を見つけてみてくださいね。
ではいきましょう!
偏差値45以下の子
このレベル感の子が抱える問題としては、
①語彙力(知っている言葉の豊富さ&それらを使いこなす力)
②精読力(正確に読む力)
このあたりが極端に足りていないことが多い印象です。
① 語彙力
このレベル感の子たちは「知らない単語が極端に多い」んですよね。
「さすがにこれは知ってるよね?」といった単語ですら知らないことがかなり多いので、そういった単語が多ければ多いほど「文章の内容を正確に掴めない」といった問題が発生しやすくなる。
なので、学習の中で知らない単語に出会った時は、都度辞書を引いて意味を調べるようにしましょう。
ノートに書き留めておいたりすると尚良しです。
それと、「我が子がどれくらい語彙力があるかのチェック」として有効な方法があります。
それが「音読」です。
僕も結構経験があるんですが、このレベル感の子に音読をさせてみると、「発音や切る場所がおかしい」ことが多発します。
知らない単語が多いので、そもそもイントネーションから分からないんですよね。
※以前生徒が「小川」のことを「ちいかわ」と読んだ時は腹筋崩壊しました(笑)
黙って読む「黙読」ではこの問題は見つけられないので、是非やってみてください。
結構詰まることが多いと思いますよ。
一番良くないのが、「意味が分からないまま読み進めてしまう」こと。
これじゃ何も身に付きません。
分からない状態をそのまま放置することは何のメリットも生み出さないので、しっかりと一つ一つクリアにしてから次に進みましょう。
② 精読力
精読力に関してですが、これも先述した「音読」によってある程度把握することができます。
正確な発音や文章の切り方ができない時点で、内容の把握ができているはずがないですからね。
また、音読以上に有効な方法があります。
それが「どんな内容だったかを子供に質問する」ことです。
例えば物語文であれば、
・どんな人物が登場したのか?
・どんな場所・時代だったのか?
・どんなストーリー展開だったのか?(どんな始まり方をしたのか?・物語はどこで大きく動いたのか?・どんな結末で終えたのか?)
といったことを聞くと良いです。
論説文であれば、
・文章のテーマは?
・筆者はどんな主張をしているのか?(言いたいことは何か?)
・なぜその主張が正しいと言えるのか?(どんな根拠を述べているのか?)
といったことですかね。
こういった質問を子供にすることで、実際にどれくらい精読できているかが分かりますし、子供自身も「自分がどれくらい読めているのか?」といった立ち位置を確認できます。
でもほとんどの場合、この質問に正確に答えることができないはずです。
そもそも読めてないわけですからね。
だからこのレベル感にいる子たちには、こういった質問をしつこいくらい繰り返して、「読む時の文章への焦点の当て方」を感覚的に覚えさせるんです。
板についてきたら結構答えられるようになってきますよ。
偏差値45~55あたりの子
このレベル感の子が抱える問題として目立つのは、
①精読力
②時間不足
このあたりでしょうか。
①精読力
これは「偏差値45以下の子」のパートでお伝えした内容と同じように考えてもらえれば大丈夫です。
このレベル感くらいまでは、偏差値45以下の子たちほどまでではありませんが、精読力は課題になることが多いんですよね。
先述の「音読」と「質問」を繰り返して力を付けていきましょう。
②時間不足
このレベル感の子たちは、「問題を解くスピードが遅い」ことで解答欄が空欄になってしまうこと(特に記述)が多い印象です。
解くこと自体に時間がかかってしまっているわけですね。
そのため、「試験時間が足りなくなる」といった問題が発生することがしばしばあります(もちろんこれは先述した「偏差値45以下の子」たちも同様に抱える問題です)。
そういう子には、
・多読(読むスピードを上げる)
・「問題のパターン(解き方の型)」を覚えさせる
・文章の展開パターンを知る
といったことが有効かなと。
多読(本文を読むスピードを上げる)
多読によって本文を読むスピードが上がれば、当然試験時間内で使える時間が増えるので、今まで以上に問題を解くことに時間を使うことができるようになります。
読むものは小説や新聞のようなものがもちろん理想ではありますが、とっつきにくい場合は必ずしもそういったカチッとしたものでなくても良いので、取り組むためのハードルを下げてあげましょう。
とにかく「活字に触れる習慣を作ること」が大切です。
マンガは初めの一歩としては良いコンテンツですし、最近では受験生向けの歴史マンガや、四字熟語や故事成語がストーリー形式で学べるドラえもんのマンガなんかもあったりしますからね。
YouTubeの動画に字幕を付ける(もしくは字幕付きのものを見る)のも良いですね。
男の子なんかは読書をしない子が多いですし、そういった子に限って活字へのハードルが高かったりするので、その場合はハードルを極限まで下げてあげることが大切です。
ただし、こういったコンテンツは見始めると歯止めが利かないように作られているので、視聴時間は親御さんのほうで管理してあげてくださいね。
「問題のパターン(解き方の型)」を覚えさせる
これも結構有効な方法です。
中学受験の国語の問題は、ある程度問題の出題パターンが決まっています。
なのでそのパターンを事前に把握しておき、「○○問題が出てきたときには××を使って解く」とか、「□□問題の時は△△をして対応する」といった感じに、試験で出てきたときに即座に対応できるように型を身に付けておくんです。
野球で言うなら「ショートに打球が飛んだら6-4-3のダブルプレーを狙える配置につくことを、普段のノック練習の時から仕込んでおく」みたいなイメージでしょうか。
(野球分からなかったらごめんなさい 笑)
僕のX(Twitter)では、企画として「特定の問題の解き方」を解説した動画をプレゼントしていますが、こういった解法を身に付けることで問題を解くスピードが上がり、結果的に国語の成績がグンと伸びたという生徒さんも多いです。
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第二弾です✨動画は授業形式で録画しているので、是非お子さんとご覧になってもらえればと✨
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この解法パターンは問題によってアプローチ(解き方)が違うため、それぞれの問題ごとに対応する必要があります。
ですが、しっかり覚えて対応できれば間違いなく得点アップに繋がるので、ここからもうひと伸びしたいのであれば確実に身に付けておきたいところですね。
※企画でプレゼントしているのはいくつかある解法のうちの一部ですが、需要がありそうであればさらに配布していきたいと思っているので、要望があればDMやコメント等で教えてくださいね。
文章の展開パターンを知る
これも有効な方法の一つです。
文学的文章(物語文等)であれ、論理的文章(説明文・論説文・随筆文等)であれ、文章にはある程度決まった「展開のパターン」があります。
例えば、論説文で「環境問題」をテーマにした内容が出たとします。
論説文は文章の中に「筆者の主張」が入っているのが基本ですが、このテーマであればざっくり予想できる内容としては「環境破壊に繋がる行為は慎むべきだ」ということでしょう。
当然ですよね。
わざわざ作品にして出版するのに「森林伐採をどんどん進めろ」とか、「夏場は16℃にしてエアコンをガンガンかけろ」なんて主張はできません(笑)
だからこの類のテーマの文章が出てきた場合、ある程度内容が予測できるんです。
こういった展開パターンを予め知っておけば、文章を読んでいる間に「あっ、この内容なら多分こういう展開になるんじゃないかな?」といった具合に、予測をしながら読み進めることができます。
予想通りにいけばこっちのものですし、予想が外れたとしても既にある程度の筋道を立てているので、あとはズレた部分を修正しながら読んでいけば良いだけです。
僕のX(Twitter)でも、ドラえもんを題材にした「物語文の流れ」を解説した動画を作ってます。
これも無料でプレゼントしてるので、よかったら企画に参加してみてくださいね。
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こんな感じで、文章の展開パターンを知っておくと読解時にかなり有利になれます。
偏差値55から65くらいの子(またはそれ以上)
このあたりの偏差値帯の子であれば、基本的なことができないということはあまりないように感じます。
漢字や慣用句、四字熟語といった知識分野はほぼ問題なく正解していますし、記号問題も難なくクリアできる印象です(もちろん問題のレベルによっては落とすこともありますが)。
なので、こういった子たちは「全体のレベルを引き上げること」に注力すると良いです。
具体的には、
①記述の回答作成スピードを上げる
②日々の家庭学習の負荷を上げる
といったことに注力すると良いでしょう。
①記述の回答作成スピードを上げる
偏差値60くらいのレベル感になってくると、記号問題や知識問題といった類では差がつきにくくなります。
ではどこで差がつくのか?というと、「記述」です。
国語で高い得点を叩き出せる子は、「基本的なことができる上に、記述の回答の精度が高い」です。
だからこのレベルの子たちは「記述に力を入れること」で得点アップに繋がることが多いんですよね。
具体的には、
・素早く記述を作成する(回答のスピードを上げる)
・そのために「記述の型」を身に付ける
といったところでしょうか。
偏差値60に届かないくらいの子たちは、基本的なことはできていても、記述で取りこぼしがあったりするんですよね。
「10点配点があるところを5点しか取れなかった」みたいな。
なので、さらに得点を伸ばすためには「記述問題で正確な回答を作る」ことが必要になってきます。
そこで必要になってくるのが「記述の型」です。
記述の回答作成には、「こう書けばキチンとした回答になるよ」という「型(ルール)」があります。
それを身に付けることで、無駄なく適切な回答を作成して得点に繋げるといったイメージです。
僕のXの企画でもこの型の身に付け方を紹介した動画をプレゼントしているので、気になるようでしたら是非受け取ってくださいね。
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第3️⃣弾です✨今回のテーマはご要望が多かった【記述の解答の作り方】です🙆♂️
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②日々の家庭学習の負荷を上げる
このレベル感の子たちの国語の成績をもう一伸びさせてあげたいのなら、「細かい部分(ディテール)に気を配る」ことを意識してみると良いでしょう。
要は「基本的な問題での取りこぼしをゼロにする」ってことです。
「あと3点あったら偏差値○○に届いてたのになぁ」ってことは、どのレベル感にの子にもあるんじゃないかなと思いますし、これは入試本番になったらそっくりそのまま「合格と不合格を分かつ差」になり得ます。
だからこそ、特にこのレベル感の子たちは、そういったシビアなところへのこだわりを持って取り組む習慣を付けられると強いです。
例えば、自宅学習で取り組む漢字等の知識問題で、「何日連続で満点が取れるか?」みたいな記録をつけていったり、「タイムアタック形式にする」のも楽しみながらディテールにこだわれて良いと思います。
一番やっちゃいけないのが、シビアに求めすぎて勉強を「つまらないものだ」と感じさせてしまうことです。
これをやってしまうと子供の自己肯定感は下がり、どんどん勉強嫌いになっていってしまうので注意が必要です。
僕ら大人だって、つまらないものは進んでやろうとは思いませんよね?
まず何よりも「楽しく勉強すること」を最優先に考えましょう。
まとめ
さて、今回は「偏差値別の国語(読解)の学習法」ということでお話してきました。
得点を上げるのって、実はめっっっっっちゃくちゃシンプルなんですよね。
上げ方を知ってる人から教わって、その通りに(身に付くまで何度も)実践するだけ。
それだけやったら基本的にはできるようになる。
僕が指導に携わった子たちで「言われたことを素直に実行してくれた子」たちは、みんな驚くほどに国語の成績を上げてくれました。
どのレベル感の子であろうと、「今よりもっと得点できるようになりたい」という思いはあるはず。
でも、「どう勉強すれば良いのか」「何を勉強すれば良いのか」が分からないから得点に繋がらないんですよね。
だから今回の記事が、そういったことでお悩みのご家庭やお子さんに届けば僕としてもうれしいですし、実際に得点アップに繋がればもっと嬉しいです。
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その他、何か分からないこと等あれば、気軽にDM等で質問してくださいね。
ではでは!
中学受験に関する「無料相談」をお受けしています
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
中学受験の世界に足を踏み入れると、分からないことが沢山あって
「何をすれば良いの?」
「この方法は正しいんだろうか…?」
と不安な気持ちになってしまいますよね。
僕が指導を受け持ってきたご家庭の保護者様も、毎日不安に駆られて間違ったことや立ち振る舞いをしていまい、お子さんと喧嘩になって親子関係が悪化してしまうといったことに繋がってしまった方が非常に多かったです。
でも、親御さんとしても当然そんなことをしたいわけではなく、本当なら「我が子と良い関係を築いてベストな形で中学受験を終えたい」と、強く思っているんですよね。
でも、どうすれば良いのか分からないんです。
そしてそれは、世の中学受験生を抱える多くの親御さんたちが今まさに抱える悩みなんだと思います。
だからこそ、少しでもそういった親御さんたちの力になることはできないかと思い、今回「中学受験生を抱える親御さん向けのお悩み解決ツール」として、「僕と1対1でお悩み相談をいただける公式LINE」ご用意しました。
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